ライブコマースって、なんでみんな買っちゃうんだろうね

子供の頃、学校から帰ってテレビをつけると、だいたい午後5時くらいだった。その時間はアニメやウルトラマンが始まるのをワクワクして待っていたんだけど、テレビでは決まって通販番組が流れていたんだ。

ぼんやりとした記憶の中に、いくつか定番の商品がある。「ハーツ五行針」、バストアップの「ランドン正宗美乳宝」(子供心にこのCMは大好きだった)、傷跡を消す「ランドンEXラベンダーエッセンス」、ハンマーで叩いても壊れないスマホ、あとは名前も思い出せないような怪しいサプリの数々。

通販番組の司会者(だいたい男女のペア)が必死に商品を売り込んでいるのを見て、小学生ながらに「あ、こいつら嘘ついてるな」って分かったんだよね。当時の善悪の基準はすごく単純で、直感的に「こいつらは人を騙す悪者だ」って思ってた。

子供ながらに彼らを「悪者」だと断定した理由はいくつかある。

  1. 商品に対して自信満々すぎること。ノーベル賞でも取れるんじゃないかってくらいの勢いだけど、当時の中国の技術力を考えれば、その自信こそが逆に「詐欺」っぽく見えた。

  2. 注文の電話が鳴り止まない演出。みんな本当にテレビの前でスタンバってて、「3、2、1、スタート!」の合図で一斉に電話をかけるなんてこと、本当にあるのかよ?って。

  3. そんなに良い商品なら、なんでデパートに置いてないのか。テレビ通販は省全体や全国に流れているのに、デパートのオーナーが仕入れられないほど特別なものなんてあるわけない。

  4. 当時、友達と『十万個のなぜ(科学百科)』を読んでいて、少しだけ科学の知識があった。彼らが語る「最新技術」や「自然の力」は、本に書いてあることと矛盾だらけだった。そうなると、どっちかが嘘をついていることになる。……間違いなく、彼らの方だ。

  5. 何より、俺がウルトラマンを見るのを邪魔してたから。

これは僕が日記に書き留めていた、小学生の頃のテレビショッピングに対する考えだ。たとえ売っているのがおもちゃや「頭が良くなる」なんて謳う怪しいサプリだったとしても、僕はこれっぽっちも買いたいとは思わなかった。だって、あいつらは詐欺師だから。

大人になってからあちこちで話を聞いてみると、当時は本当にたくさんの人が毎日テレビの前で大セールの瞬間を待ち構えていたらしい。僕が当時と同じ疑問を彼らやその親たちにぶつけてみると、親たちは「そんなに深く考えてないよ、良さそうだから買っただけ」と答えた。

その「良さそうだから買った」という言葉を聞いたとき、僕は彼らの家庭環境とそれがどうしても結びつかなかった。僕が調べた限り、彼らの家はどこも決して裕福とは言えなかったからだ。

いつからか、TikTok(抖音)やKuaishou(快手)が流行り出した。出始めた頃、僕もアプリをダウンロードしてみた。初期の頃は、主に犬や猫を飼っている投稿者を見て「エアペット」を楽しんでいた。

そのうち、美女や露出度の高い動画が流れてくるようになって、それもまあ悪くないなと思った。でも、だんだんと退屈になってきた。親指一本で画面をスクロールするだけで得られるような快楽には、あまり興味が持てなかったんだ。それで結局、アプリを消した。

しばらくして、ニュースでヴィヤ(薇娅)やリー・ジャーチー(李佳琦)といったインフルエンサーの名前を知った。ライブコマースで商品を売り、一般人には想像もつかないほどの大金を稼いでいるという彼らの物語を耳にした。少しずつ「何かがおかしいぞ」と感じ始めたけれど、まあ、トップセールスマンが稼ぐのは筋が通っているし、そこまで驚きはしなかった。

もちろん、アルゴリズムはヴィヤやリー・ジャーチーの次に、シンバ(辛巴)やシャオヤン・グー(小楊哥)といった面々を僕に勧めてきた……。その時、僕は気づいたんだ。このインターネットの世界には、僕には到底理解できない領域があるのだと。

最近、いわゆる「東北風(ドンベイフォン)」の泥臭いライブ配信がどんなものか、実際に見て、知って、理解しようと試みてみたんだ。ガズ(謝孟偉)やパンズ(潘長江)の配信ルームも覗いてみたよ。

そこで得た、泥臭いライブコマースと購入者に関する偵察・分析情報をシェアしようと思う。もちろん、TikTok(抖音)や快手(クアイショウ)はもうアンインストールしちゃったけどね……。

ライバーについて

個人的な感想だけど、多くのライバーはあまり教育を受けていないように見える。もちろん、彼らの中にはそれを誇りにしている人もいる。別に学歴がないことをバカにするつもりはないけど、単純に彼らを見下している自分はいる。だって、言ってることといえば、いつも同じような語彙を叫んでいるだけだから。

董宇輝(ドン・ユーフェイ)タイプ

新東方の株価暴落後、ライブコマースで自救を図った中から出てきたのが彼だ。知識を広めるスタイルで有名になり、「バイリンガル+ネタ+意識高い系トーク」で、自分より学歴の低い他のライバーたちをうまく出し抜いた。

新東方の政治的な動きのダサさはさておき、中卒レベルがざらなライブコマース界隈で、彼は一筋の光だった。まあ、その光もそれほど明るくはないし、配信中に「さっき百度で調べたことを自慢げに話す子供」みたいな既視感はあるけど、マシな方ではある。

辛巴(シンバ)と小楊哥(シャオヤンゴー)タイプ

この二人の配信ルームにいる視聴者は、正直言って国内でもかなりレベルが低い層だと思う。一体どんな社会階層の人たちなんだろう。安っぽいスタジオで、東北訛り全開で「家族のみんな(家人们)!」と連呼する。

ただ、彼らの成功は、この国の多くの低所得層がその手に引っかかり、全く必要のないゴミを買わされるという現実を証明している。

この手の東北系ライバーの特徴は「弟子を取る」ことだ。昔、趙本山のグループが封建的な土下座の儀式をさせていたけど、今や「軽工業はTikTok、重工業はバーベキュー」と言われるほど衰退した東北では、まだあのアナクロなやり方が通用するんだろう。

北方の人たちは体制内(公務員など)に入るのが大好きだけど、試験が難しくて入れないゴミみたいな連中が、彼らの「商業帝国」に入ることで、まるで体制内に入ったかのような錯覚を楽しんでいる。その「体制」の中では、女弟子への枕営業みたいな「お楽しみ」も当然あるだろうね。体制化された組織の病理だ。

彼らは「家族」のおかげで巨大化し、今や堂々と偽物を売っている。今後、大規模な食品安全問題が起きても、政府や裁判所はその規模ゆえに彼らの味方をして、告発者を「騒乱挑発罪」で黙らせるんじゃないかな。

パンズ・ガズタイプ

芸能人が金を稼ぐのは普通のことだ。ベテラン俳優もプライドを捨てればパンズのように「チャンスを掴める」。

ただ、あんな何流かもわからない芸能人が売る、十数元のキラキラした安酒を信じて買う連中は、一度病院で脳の検査を受けたほうがいい。

李佳琦(リー・ジアチー)タイプ

彼は面白いケースだ。ルックスは一般的に見れば整っている。ライブコマースにカーストがあるなら、彼の視聴者は上位にいるだろう。

でも、彼が「自分の給料が上がらない理由を考えろ」と「集美(お姉様方)」たちに言い放った時、彼女たちはようやく自分が彼らにとってどんな存在か気づいたんじゃないかな。

購入者について

昔、近所の人がテレビショッピングでゴミを買わされているのを見て、「情弱だな」と笑っていたのを覚えている。

その情弱ビジネスがスマホに移動しただけだ。親をバカにしていた世代が、今やスマホでライバーの叫び声を聞きながら、同じレイアウト、同じ手口で買い物をしている。

上の世代が安いものに固執するのは、飢えの記憶があるからかもしれない。でも今の世代が安い粗悪品を買って喜んでいるのは、単なる「攻略」ごっこだ。

結局、どの世代になっても、人間の本質は何も変わらない。