SNSや短動画が溢れかえる中で、ライブコマースのやり口がどんどん異常になってきてる。潘子や嘎子みたいな連中とか、変な配信者が山ほどいるけど、「あんなの誰が買うんだ?」ってずっと思ってた。でも、蓋を開けてみればとんでもない売上なわけで、結局、彼らの言う「ファミリー」の正体は「下沈市場(地方や農村の低所得層市場)」の人たちだったんだよね。
拼多多がブレイクしてから「下沈市場」って言葉が流行りだした。快手はTikTokが取れなかった層を、拼多多はタオバオや京東がこぼした層を掴んだって言われてる。
プラットフォームレベルで言えば、かつての「秀才」や「一笑傾城」みたいな配信者も、快手の中のその層にぶっ刺さった。じゃあ、ここで疑問なのが、「下沈市場」って一体誰のこと? どこにいるの? ってこと。
結局のところ、それはネットに触れた途端に依存してしまった中国農村部の高齢者や、失業者、低所得者層、それにスラム化した都市部に住むリテラシーの低い人たちのことだ。彼らこそが「下沈市場」と呼ばれている。
で、配信者が彼らに何を売ってるかっていうと、18元のXO、5元の香水、1箱10元のソーセージ、1箱18元のニュージーランド産ミルク、120元のシャオミのテレビ……。普通に考えれば、粗悪品、パクリ、偽物――いわば「工業界のクトゥルフ」とでも呼ぶべきゴミのような商品が、次から次へと彼らに売りつけられている。
こう考える人もいるだろう。
「俺たちは成分表を気にするけど、彼らは見るのか?」――見ない。 「18元のミルクが本物だと信じてるのか?」――信じてる。 「『ファミリー』と連呼する配信者を信じてるのか?」――信じてる。 「18元のXOの味なんて分かるのか?」――そんなのどうでもいい。 「体を壊したらどうするんだ?」――余計なお世話だ。彼らはタフだし、最悪、軽い病気なら我慢して、重病なら死ぬだけだ。
そこで聞きたいんだけど、この「下沈市場」の人たちは、果たしてまだ「人間」としてカウントされているんだろうか?
以前、インド専門のYouTuberが、北インドのSF紛いの事件や神話、民俗について詳しく語っているのを見た。インドのカースト制度の下では、ダリット(不可触民)は人間扱いされないという。
それをこっちに当てはめてみると、国内のいわゆる「下沈市場」は、まさにインドのダリットに対応している。ただ、こっちのカースト制度の方が、少しばかり文明的なフリをしているだけだ。
だとしたら、なぜ彼らを人間扱いする必要があるんだろう? 彼らがゴミを消費して金を払うことの何が悪いの? 普段は切り詰めて生活して、浮いた金を配信者への投げ銭やゴミの購入に充てて社会に還元してるんだから、いいことじゃないか。
で、結局、下沈市場の人たちは人間なのか? ……まあ、人間とは言い難いよね。
